キューバ日本人移民1世
内藤五郎氏に敬意を込めて 故郷(日本)を味わっていただきました

饗心会では、財団法人国際親善協会主催ジャパンウイークの中での食の交流会
訪問にあたり様々な先行調査を行った結果、その報告の中で、現在もご健在な日
本人移民一世の方で広島県出身の内藤五郎さん(93歳)という方がハバナ市内に
いらっしゃることがわかりました。
内藤さんは広島市ご出身で約70年前に船でキューバに渡られ、現在に至るまで
一度も帰国さ れることなく今日までキューバで頑張っていらっしゃいます。

ご承知のとおり、キューバ共和国は人種や国ごとにコミュニティーをつくらない国
で人種差別はありません。そのため日本人街や日本人学校も無く、当然のごとく
日本食のレストランもありません。また日本の食材を扱っているお店も無いという
のが実情です。
そのため、内藤さんはキューバに渡ってから日本に触れる機会が殆んどなかった
そうです。

そこで、私ども饗心会のキューバ訪問時に、私たち広島県民の偉大なる先輩とし
て、ICAPのご 協力の下で、内藤さんを食の交流会場である迎賓館「友好の家」
にお迎えし、長年の労を癒し ていただくために食事会を開催いたしました。
そして、私ども饗心会の柱である「食を通して、人のふれあいの場を創る」の実践
として、内藤さ んに真の日本の料理を食していただき、ふるさと日本を感じていた
だきました。

また、訪問時にふるさと広島からのメッセージをお届けすべく、県民を代表して藤
田知事より真心のこもったメッセージをお預かりし、併せて現在の広島の写真集
などのプレゼントもお渡し、久 しぶりに広島の故郷を思い出され楽しい2時間を過
ごされました。

藤田雄山広島県知事よりの親書及び
最新の広島の写真集等をお渡しする。
キューバに渡られた頃を鮮明に思い出
され昔を懐かしむ。
饗心会の料理を日本を思い出
ながら、ゆっくりと食される。




3.キューバ遠征工程表
2000年度国際交流活動報告

  キューバ
  日本人移民者一世「内藤五郎」氏の慰問食事会