饗心会 調理部会 塾生 塩沢 研 による イタリアにおける国際親善の帰国報告
饗心会の2002年度「食の国際交流」公式行事として、広島県福山市在住の料理士塩沢 研(饗心会調理部会 塾生(30歳)とスタッフ4名)で、現地時間2月14日にItalyのCastiglioni di
Rufina Firenzeにある ※1Nicolodi Mariarosaria邸(I Busini Club)で、日本食とイタリア食の相互交流を行ないイタリアの人々20名を設宴し、日本食に触れて頂きました。
今回の「食の交流事業」にはイタリアの方も非常に強い興味を持たれていて、このパーティーのためにドイツからもゲストがお越しになられ、会場の期待も大きく、カクテルパーティーではイタリア語、英語、日本語と各国の言葉が入り乱れて、日本の食文化とイタリアの食文化の違いや、生活環境の違いなどで、会話も盛り上がりました。
食事会の設宴は、マリア・ロサリア オーナーシェフの提案で、日本食とイタリアのコース料理をゲストに交互に食べていただく方法を取り入れ、20種類の料理を日本側からは塩沢研が、またホテル側からはファーストシェフ、セカンドシェフが腕を揮いhead waiter のサービスが相まってパーティー会場は驚きと喜びの声が交錯し、ゲストから非常に高い評価を得ることができました。
最後に塩沢氏が挨拶にパーティー会場に入った時には、ゲスト全員からのStandingovation で迎えられ塩沢氏の目にも感激の涙が・・・!

また、今回の設宴では I Busini CulbのオナーシェフNicolodi Mariarosaria氏より、今回のパーティーの成功に対して、塩沢氏にメディチ家のゆかりの由緒あるお皿(500年前の皿)を感謝の気持ちとしてプレゼントされました。
メディチ家の食器は非常に貴重なもので、今後「食」の世界で活躍する塩沢氏にとって一生の宝となるはずです。
■2月15日にはイタリアの著名な人類学者で、日本でもアイヌ人権問題などの第一人者として世界的な人類学者のフォスコ マライニィー氏(フレンツェ在住)宅で、塩沢氏がフォスコ教授の自宅のキッチンを使って、本格的日本料理を作り召し上がって頂きました。高齢とご病気のため最近では、ほとんど面会者にも会われない様子でしたが、久しぶりの日本料理の魅力は病気にも勝る様子で、随分お体の調子も良く全ての料理を残さずお食べになられました。
※フォスコ教授は、戦後マッカーサー元帥の通訳
としても活躍され日本には馴染みの深い方です。
    ▲フォスコ・マライニー邸書斎にて
左 フォスコ・マライニー師
右 塩沢 研



国際部統括責任者 大久保 裕美責任者饗心会国際部事業執行管理部門